この前片付けをしていたら、むかし、若かりし頃に私が書いていた日記が出てきました。日記、といっても毎日書いていたわけではなくて、思いついたときに思いついたことを書き殴ってあるようなものです。
それを読み返して、ああ、かつての私は、毎日よくもこんなに暇さえあれば自己嫌悪に陥っていたな・・というのを思い出したので、思うところを書きたいと思うわけです。
若かりし頃の私はどんなだったか
若かりし頃の私は、とにかく、人に嫌われるのが怖かったんですね。
どうしてかというと、当時の私ときたら、基本的に自分のことしか考えていなかったから。社会の仕組みより、友人のことより、家族のことより、圧倒的に自分のことしか考えられなかったのです。
で、こんなに自分のことしか考えられない人間が、人に好かれるだろうか?いや、そんなわけがないだろうね!!という意識があったためか、若かりしの頃のわたしは、とにかく自分の本当に思っていることを隠そうとしていました。
こんな最低な私が最低であることを隠蔽しなくては!
とにかく自分をいい人に見せなきゃ、そうじゃなきゃだれも友達になってくれるわけない!みたいな謎の呪いにかかっていました。
人の恋愛を心配するふりをしてみたり、人の悩みに耳を傾けるふりをしてみたり…
結局考えていたのは、圧倒的に自分のことばかりだったというのに…。
わたしってどういう風にほかの人の目に映ってるんだろう?
って、真面目に勉強もせずそればかりを考えていたのです。
そして今ならわかる。当時の私が、なにを本当に恐れていて、何を言って欲しかったのか。
というわけで唐突ですが、
当時の私にお手紙を書きたいと思います!(え?)
20歳の私に手紙を書いてみる
20歳の私へ。
こんにちは、元気にしてる?
私は未来のあなただよ!
あなたが書いている日記を見せてもらって、少し思うところがあってお手紙を書こうと思う次第です。
なんかあなたは、自分のことがあんまり好きじゃないみたいだね?
あなたは、こんなに自分勝手な私、最低!って基本的に毎日思ってるみたいだけど、そこまで最低!ってわけでもないと思うよ、ってことを伝えたくてこれを書いてます。
あなたは、「他の人のことをもっと考えられる人になりたい」って思ってるんだよね?
あと、「自分の考えてることを、もっと包み隠さずに話したりできる人になりたい」って思ってるんだよね?
でもそう出来ない自分が嫌いなんだよね?
私思うんだけど、
他の人に言いたくないことは、無理に人に話さなくていいと思うんだよね。あなたの感情は、あなただけのものだから、あなたの心の中にしまっておいたっていいんだよ。
ただね、懸念すべきところは、そこじゃないんだよ。
思ってることを人に言うかどうか、そんなことはどっちでもいいの。
こんなことを言ったらあなたは驚くかもしれないけど、
他の人のことは、まずいったん脇に置いてみて。考えないことにしてみて。
大丈夫。あなたが思っているほど、周りはあなたの事気にしてないから。
それに、仮に色々言ってくる人がいたとしても、そういう人たちが何かあなたの責任取ってくれると思う?
あなたは自分のことしか考えていないくせに、あなた自身のことを大切にする、ということに関しては全く何をどうしたらいいかわかっていないようなので言うけど、
あなたは、自分の気持ちをもっと大事にしていいんだよ!
他の人にどう思われるか、じゃなくて、
あなたの中にある本音が、「どうして、そういう考えになるんだろう?」っていうことの方を中心に、もっと時間をかけて考えてみて。
それが「自己分析」だよ。
そうすればあなたは、あなた自身のことをもっと深く知ることができて、あなた自身ともっと仲良しになれるから。自分の人生を生きるために、まずはそこからだよ。
健闘をお祈りするよ、がんばれ!
35歳の私より。
おわりに
いかがだったでしょうか?
(何がだ!って言われそうですけれど)
なんというか、過去を振り返る、って、何となく後ろ向きなイメージがありますよね。
過去は変えられないし、実際、こんな手紙をもし本当に若かりし日の私に読ませたところで、何か行動が変わるとも思えません。
でも私は、過去を振り返るのは時には必要なことだと思っています。
昔の自分にはわからなかったことで、今ならどうしたらいいかわかること、
昔の自分にできなかったことで、今の自分にはできることや、
逆に昔の自分にできていて、今の自分にはできないことや、
昔も今も変わらない部分、
昔も今もやっぱり足りていないもの、
そういうことを整理するという意味でも、過去を振り返ってみるというのはたまには良いものです。
というわけで、気持ちの整理のためにも、昔の自分にお手紙を書くというのは、なかなかおすすめなので、よかったらお試しください。
それではまた!