めくるめく雑記帳

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7年間女子校に通った私が思う「女子校の良いところ・悪いところ」

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私は高校~大学時代の7年間を女子校・女子大で過ごしました。

という話をすると「え……?(なにか特別な理由でもあったの)?」といった反応をされることがありますが、特に深い考えがあったわけではありません。

高校は公立でしたが、地元に公立の共学校が極端に少なかったので自然とそういう選択になりました。大学に関しては、単に大学受験で第一志望の学校に落ちたからですね……

結果として女子校・女子大での生活は、良くも悪くもかなり私の人格形成に影響を及ぼしたと思っています。実感として「女子校でよかった!」と思ったこともあれば、「共学がうらやましい」と思ったことも、どちらもありました。

まず、私が思う女子校のメリットを挙げてみます。

女子校の良いところ

「こういう作業は女子がやるべき」「こういう作業は男子がやるべき」みたいなのがない

女子校には当然男子がいないので、全部の作業を女子だけで行うことになります。

古くから一般的に浸透している先入観では「男子の仕事」に分類されてしまいがちな、重いものを運ぶとか、高いところのものを取るとか、機械の操作とか……?、そういうのも「別に女子だけでどうにでもなる」という考えに自然となります。女性だからこれができないとか、男性に頼まないとこれはできない、といった安易な発想や決めつけがなくなるのは良いことだと思います。

異性の目を気にせず過ごせる

これは「同性の人(女子)に対して恋愛感情を抱いたことがない人」限定のメリットになってしまいますが……

青春時代という、恋愛への興味や好奇心がふくらみがちな時期に、学校の中に異性がいない(つまり恋愛対象となる人が学校にはいない)、というのは今思えばとても貴重な体験でした。

つまり何か行動を起こす時に「このように振るまったら男子にモテるかも」みたいなことを全く気にする必要がなかったわけです。自分がそれをやりたかったらやるし、やりたくなかったらやらない。それだけです。シンプルですね。自分はどういう人で、何がやりたいのか、ということを考えるのには好都合だったと思います。

次に、こういう点はデメリットかな……と思う点です。

女子校のよくないところ

発想がおっさんっぽくなる

この辺は言葉で説明するのは難しいのですが……

なんというのでしょう……「周りに女性しかいない」って、ちょっとした異常事態じゃないですか。異常な世界じゃないですか。だってそもそも、この世界は男性と女性の両方がいて、それでバランスが取れているのですから。女子校・女子大というのはあえてそのバランスを崩して作られた特別な世界なわけですよね。

その異常さ・特別さに対する心の反応なのでしょうか?自分の中には確実に「おっさん」が潜んでいるな、と確信する瞬間が、定期的に訪れます(わたしだけかな……?)。それはおそらく女子校生活が長かったせいで「わたし自身の世界の中でなんらかのジェンダーバランスを取らなくては!」みたいな反応が生まれてしまったせいかな……なんて勝手に思っています。

あとこれは偏見ですが、女性で自分のことを「俺」と呼ぶひとに女子校出身者が多いような気が……? この「男性性」がより表面化したパターンかな……? などとひそかに思っている次第であります。

男性というものへの認識が偏る

青春時代において、男子生徒との接触機会が少ない環境で学校生活を過ごすということは、その期間の「同世代の男子ってこういうもの」という認識が、共学校に通っている子に比べて欠けてしまいがちです。

人間よくわからないものに対しては警戒心を抱いたり、逆に積極的に接触の機会を持とうとしたり、とにかく対応の仕方が不自然になりがちです。

また、同世代の男子の実態がわからないと、少女漫画やテレビドラマのような恋愛というものがこの世の中に実際に存在するのかな……?などという幻想を抱きがちです(わたしはそうでした)。

そうではないとわかったとき少なからずショックは受けますよね……ふふ。

おわりに

他にもあるかもしれないけれどちょっと今は思いつかないので、私なりの所感をまとめますと、

  • 青春時代の一定期間「男子からの視線」に振り回されないで過ごせる点は、女子校最大のメリット
  • 異性に対する認識は多かれ少なかれ偏るので「自分は異性に対する認識が偏ってるなー」という認識は持っておいた方が安心

といったところです。

たとえば自分の娘が「女子校に行きたい」と言ったら「いいんじゃない?」と言いつつ、上記のような話しをしようかなあ、となんとなく思っています。