めくるめく雑記帳

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強い言葉とのつきあい方を考える

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インターネットで、日常的にいろんな情報を目にしていると「あれ、この話、誰が言ってたんだっけ..?どこで読んだんだっけ?書籍だっけ?誰かのブログだっけ?Twitterで流れてきたんだっけ..?」というような、出典不明な、ちょっと自己啓発っぽい名言っぽい言葉が、残像のように脳内に残っているということがよくある。

この「誰がそれを言ってたのか、わたしはそれをどこで見たのか」が不明な名言っぽい言葉って、これ、なかなか曲者だなあと思ったりするのです。

というのも。

この情報化社会において、出典がはっきりしないにもかかわらず、読者(私)の心に、ずっと残り続けている言葉って、なんというか、相当、人の心を動かす力がある、インパクトの強い情報・文章だってことだと思うのです。

 インパクトの強い言葉の雰囲気や説得力に引っ張られて、自分の状況を照らし合わることもなく、自分の頭で考えないようになってしまうのってちょっと怖いなと。

たとえば。

"物やサービスを買うか・買わないかで迷ったとき、「値段が高いか安いか」を判断基準にするのはよくない。値段に左右されず、本当にその商品がほしいならたとえ値段が高くても買ったほうがいいし、必要がないならたとえ安くてお得感があっても買わないほうがいい"

という話を、どこかで聞いたことがあります。(うろ覚えなので細部は少し違うかもしれない..)。

最初にそれを見たときは、なるほど~、と一瞬納得しかけたのだけど、よく考えると、いやいや、ちょっと待ってよと思うわけです。

たしかに、そんなに欲しいわけでもないものを「安くてお得」だからという理由で衝動的に買っちゃうのはよくない。これはわかります。
でも、たとえば全然お金に余裕がない人が、これほしいから~、という理由で予算オーバーのものをばんばん買っちゃってもいいのか、といったら、それは違うよね?と思うわけです。
 
 
大抵のことって、すべて「その人による」「そのときの状況による」としか言いようがないことだらけだと思うけれど、
「なんでもその人による」「なんでもそのときの状況による」みたいな言葉は、えてして言葉としては印象が薄ーくなってしまうので、あんまり"インターネット映え"もしないし、強めの、言い切り型の言葉のほうが広まりやすいのかもしれないと思う。

印象に残りやすい言葉は、知らず知らずのうちに自分のなかの固定観念や思い込みをなんとなく形成してしまっていることがあるので、都度、自分の頭で考えることが大事だなあ、と思ったのでした。