友達の愚痴を聞くのがつらいのですが、どうしたらいいですか？という悩みに勝手に答えてみた

はじめに

最初におことわりしておきますが、本日のブログは「架空のお悩み相談形式」で書いていきたいと思います。実際にはこのような相談は誰からもされておりませんが、私が勝手に相談文を捏造し、それに対する回答文を書きます。

なぜこのようなややこしい手法をとるのかというと、その方が単純に、「かつての私」と「あの頃の私に伝えたいこと」が対話としてしっくり文章化できるような気がするからです。ご了承ください。

かつての私は、この手の悩みを日常的に勝手に抱えては勝手にもやもやしていました。かつての私を応援すると共に、今このようなことに悩んでいる方に向けて、お送りしたい次第です。では、いきます。

お悩み

仲の良い友達が、最近会うたびに愚痴とか人の悪口ばかり言うようになってしまいました。そういうネガティブな話を聞いていると正直つらいし消耗します。それに、前はそんな人ではなかったはずなのに…と、がっかりした気持ちにもなります。せめてネガティブな発言はもう少し控えるべきじゃないかなあと思うのですが、私は彼女にどのように接するべきでしょうか。

回答

お気持ちお察しします。しかし「そんな人ではなかったはず」ということですが、あなたも薄々お気づきかと思いますが、少なくとも今の彼女は「そんな人」なのですよ。それはあなたが彼女のことをよく知らなかっただけなのかもしれないし、彼女が変わってしまったのかもしれないし、それはわかりません。でもそれは彼女の問題であってあなたの問題ではないですよね。

「ネガティブな発言は控えるべき」とのことですが、それはあなたがそう信じているあなたの中の正しさであって、あなたの基準を他人に押し付けるのは残酷ではないでしょうか。そもそも人間というのはその人が思ったことを発言するようにできていて、悩んでいる人がネガティブなことを言うのは極めて自然なことであると言えます。それをするな、というのは、あなたにはそのつもりはなくても「彼女をコントロールしようとしている」いうことと同じなのですよ。

あなたはその愚痴を聞いているのが辛いとのこと。わかります、愚痴を聞くのってほんとに消耗しますよね。ですからその愚痴を聞くのがつらいなら、聞かないで済むくらい遠くまで離れる、つまり遊びの誘いがあっても行かないとか、あなたの方からは連絡しないようにするとか、SNSはミュートするなりフォローを外すなりして視界に入らないようにする、など、できるだけ関わらないようにするという解決策はいろいろありますよね。そうすればあなたも不快な思いをしなくて済むし、彼女の方もあなたが最近前ほど話を聞いてくれなくなったなー、と気付いたら、すぐ他の相手をすぐ見つけて愚痴りまくるでしょうから大丈夫。何も心配ありません。

でもそんなことは多分あなたもわかっていると思います。ではあなたは何故そうしないのか。

以下は推測ですので、違ったらごめんなさい。

あなたは、友達の愚痴に付き合って話を聞いてあげる、という行為を、ちょっと何か「かっこいい事」だと思ったりしてはいませんか。愚痴に付き合ってあげる私偉いなー！それでこそ友達だよねー！みたいな。やっぱり彼女を正しい方向に導いてあげられるのは私なんだわ、みたいな。そうやって、かっこいい自分を演じることで、彼女に必要とされていると感じることで、「あなたが、あなた自身を好きでいたい」のではないでしょうか。そんな事で自尊心を満たす暇があるなら、あなたが仕事や勉強をがんばるとかして、あなた自身の生活を充実させた方がよっぽど近道だと思いますが。

そしてもう一つ。
あなたは彼女のことが大切だった気持ちや、彼女と過ごしてきて楽しかった日々が「無駄になる」のが許せないのではないでしょうか。大丈夫。安心してください。過去に起きたことが消えて無くなるなんてことは絶対にありません。過去は過去です。その思い出は思い出として、決してなくなったりはしません。人生に、無駄なことなんて一個もないのですよ。

あなたが見ていたのは彼女の残像みたいなもので、悪いところも含めたありのままの彼女ではないのです。あなたの理想ではなく、今の彼女を正しく認識してあげてください。愛情というのは、あなたが思う正しさを押し付けることではありませんよ。必要なときは離れることも相手を尊重することなのですよ。